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【VR Tech Tokyo #6】AIRTONE 既存の面白さ+チャレンジのゲームデザイン

発表者

  • Shun Sasaki
  • historia 代表

AIR TONEとは

タイトル情報

  • 販売元: AMG GAMES
  • 企画・開発: historia
  • 対応プラットフォーム: oculus VIVE
  • キャラデザ: poligun pictures?
  • 音楽: noisycroak. AMG MUSIC

コンセプト

  • 見ていて楽しいVRリズムゲーム
    • 周りの人と楽しんでほしい
    • 踊っているように楽しめる
  • 王道VR音ゲー
    • VRの音ゲーといったらこれだよねという認知をしてもらいたい、ポジションを狙ってる

ミッション

  • 開発期間は10ヶ月
    • がっつりしたものを作るには結構厳しいが、これがペイライン
  • 10時間以上遊べるコンテンツ
  • 売る!

固い文法+チャレンジ

リズムパート

  • 本来音ゲーが持っている楽しさ
  • 音に合わせて動く楽しさ
  • 保証されている面白さを表現する

-> 従来の楽しさの再現

ドローパート

  • VRならではの面白さ
  • 音楽に合わせて描く楽しみ
  • 空間を生かした新しい面白さの発掘

-> 新しい楽しさの追求

リズムパート

方針

  • チャートのリズムに合わせて何かする
  • 体を大きく動かす
  • 視点移動を行う

どのようにマーカーが飛んでくるか?

  • 現在のHMDは視野誘導しても狭い!
    • いきなりぶち当たった
  • Oculus Rift / Viveは110度
  • 人間の視野角は180~200度

試行錯誤

  • 音による視線誘導
    • BGM聞いてるし、HIT音もなるし、うまくいく気がしない
  • 左右に段階的に配置して視線誘導
    • Audiosheldのアプローチ
    • 限界がある
      • 面白さのキモになる部分なので、かなり制限してしまう
  • UIによる視線誘導
    • ごちゃごちゃしてわけわからなくなる

そもそも音ゲーって手元見てない

  • 色々音ゲーをやってみて気づいた
  • 判定線じゃなくて、少し先を見てる
    • 判定戦みてると反射神経が必要で逆に辛い

-> 手元を締めればいいのでは?

プロト&テストプレイ

  • おおよそ70%の人が初見でも大丈夫
  • 説明すればほぼ100%の人が大丈夫

若干の工夫

  • 手の位置のリングが光る
  • 触れている船が揺れる

視線誘導したい

  • 絵変わりする背景
  • VRならではの空間の広がり
    • 見渡して世界があるのはVRの面白さ
  • よりダイナミックな体の動き

2種類の音ゲーの移動タイプ

  1. マーカーが向かってくるタイプ
  2. 自分が移動するタイプ

自分が移動してコースを曲げる

  • 意識せずとも頭を傾ける
  • ジェットコースター系のVRコンテンツを参考に
  • 隣にキャラクターが並走

その他

  • 音ゲームの面白さ
    • 複雑なことはしない
    • 位置を合わせて叩く、トリガーを引く、の2アクション
  • 音ゲーとしてのオリジナリティ
    • 長押しの位置移動
    • なぞるというのはなかなかゲームセンターの音ゲーにはない
  • いわゆる運指を探るゲーム性
    • 左右どちらの手でとってもOK
      • どの指でどう取るかが音ゲーには大事
      • それを探る楽しさ
    • 真ん中の線を用意する

これらをこだわることで、リズムパートの面白さは確保できた

ドローパート

指揮者のような遊びを提供したかった

  • 指揮者のように振って遊ぶのは楽しいんじゃないか?という発想点

欠点

  • 視野各区の問題でダイナミックな動きにならない
  • やらされてる感が強くなってしまう
  • 尺が短い (5~15秒)
  • ルールが分かりづらい

-> もうドローパートいらないんじゃないかと諦めかけた

通常の遊びに寄り添う形に変更

  • なぞる遊びの強化版
  • 通常は使わない演習以外、尖った線を使用可
  • 違う空間へ飛び込む

-> 思った以上に好評! - 絵替りするだけで楽しい - ゲームに緩急がついた

-> 尺が短いのに難しく考えすぎていた!

まとめ

  • VRでも全てが新しくなくて良い
    • 全てを新しい!というものを作ろうとすると相当な発明が必要
    • 予算的にも辛い
  • 硬いゲームデザインを下地に敷くと楽
    • ここにVRならではの面白さを入れるのがよかった
  • VRなりのチャレンジのしどころを作る
    • VRならではの楽しさを追加するという文法の考え方が大事

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メモ